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〒380-0961 長野県 長野市 安茂里小市3-8-19

保育内容CARE PROGRAM

保育理念

基本方針イメージ

こども達の、“今”と“未来”にスマイルを。


保育方針

仏教精神と待つ保育を心掛け、次の方針でこども達の育ちを支える。

・一人ひとりに心を向ける。 ~ Inclusive approach ~
 「あなたが大事」というメッセージを伝え、一人ひとりが安心して過ごせるよう合理的配慮を行う。
・共感的に関わる。 ~ Empathetic engagement 〜
 傾聴し、共感的に受け止めることで信頼関係を築き、主体性の発揮と社会性の発達につなげる。
・経験を通じて学べる機会を創る。 ~ Learning by doing ~
 こども同士で対話したり、「やってみたい!」と主体的に取り組める環境を整え、経験を学びにつなげる。
・「できた!」につなげる。 ~ Small steps in everything ~
 何事もスモールステップで進め、こどもの歩幅に合わせて自信を育む。
・地域の中で育む。 ~ Maximizing local resources 〜
 園だけではなく、周辺の環境や地縁を最大限活かすことで、社会の中での多様な体験を促す。

保育目標

こども達一人ひとりが健全で、自立した心と自律した生活習慣を備え、次の姿であふれる園を目指す。

~ Communication ~ 自分の思いを言葉で伝える
思いやりの言葉や感謝の言葉を口にする
友達と協力して遊びや活動を楽しむ
~ Imagination ~ 自分らしく表現することを楽しむ
異なる表現や考えに興味を持ち耳を傾ける
創造的に遊びや活動を発展させる
~ Challenge ~ 新しいことに興味を持つ
失敗を恐れず前向きに挑戦する
自分で立てた目標に向かって粘り強く取り組む

小市こども園の保育とは?

『育ち』への思い

 様々な可能性を秘めた子ども達のため、一人ひとり異なる特性を持つ子ども達のために、限られた保育時間の中バランス良く活動を構成し、より良い育ちにつなげて行きたいというのが私たちの願いです。
 子どもの育ちには様々な姿があります。YYプロジェクト(ヨコミネ式)のように日々の積み重ねの中で伸びゆく育ちもあれば、戸外を活用した探索や探求、制作や創作などを通じた自由な遊び込みの中で深める、あるいは深まる育ち、そしてそれらの育ちを友だち同士お互いが認め合い、共感し合い、刺激し合いながらクラスの中で盛り上がり、広がりを見せる育ちもあり、時としてそれは大人の想像を超えることもあります。
 様々な成長の姿を見せてくれる子ども達。その中で何よりも私たちが大切にしているのは心の育ちです。例えば体育で取り組んでいることをはじめ、色々なことができるようになることはもちろん素晴らしいのですが、できた結果よりもその過程で育まれる心の成長を大切にしています。失敗してもあきらめず、粘り強く頑張る心。できなかったことが「できた!」に変わる経験が成功体験となって自信が生まれること。その自信によって更に「やってみよう!」と主体的なチャレンジ精神が芽生えること。すべて子育ての目標の一つでもある『自立した心』を育むことにつながる大切な要素だと私たちは考えています。
 そして、そういった個の育ちは集団の中で更に広がりを見せます。それを実現させるためにもやはり心の育ちが大切です。他者を受容し共感する心、他者を思いやり、応援したり手を差し伸べることのできる優しい心を育むことが横のつながりを強くし、クラスを盛り上げ、個の育ちを集団の育ちへと発展させます。
  縦の方向で伸び、深まる個の育ちが更に横の方向でつながって広がる。そうやって大きくなっていく子ども達の姿を願って私たちは日々保育に取り組んでいます。

園の伝統『待つ保育』

 「自分で考えて行動できる人になってほしい」という願いのもと、当園では子どもとの関わりの中で待つことを大切にしてきました。でも、子どもの行いを待ち、自発性を促すことだけが『待つ保育』ではありません。浮き沈みのある子どもの気持ちを安定的に受け止めて満たされるまで待つこと。これも『待つ保育』の大事な側面です。
 幼ければ幼い程、大好きなおうちの人と離れるのがさみしくてたまらず、不安な気持ちになってしまうのが園での子どもの素直な姿。それをやわらかく受け止めて寄り添い、満たされない気持ちでいる子を満たされるまで待つ。これは愛着関係を築くことにもつながる大切な関わり方です。
 育児や保育に関する書籍に目を向けると、子どもとの関わりは必ずと言っていいほど愛着形成から始まります。親御さんをはじめ、周囲の大人との間で愛着関係が十分に築かれた子は、不安な気持ちが抑えられ、好奇心や探求心豊かな子に育つといわれます。愛着形成は「自分で考えて行動できる人になってほしい」という私たちの願いにもつながっているのです。
 子どもに対してどんな力を身に付けてほしいのか見通しを持ちながら関わる一方で、子どもの発達を理解しようと試み、その時々の心情を汲み取り、受け止め、無理強いをせず、子どものペースに合わせて寄り添っていく。小市流の愛着形成術でもある『待つ保育』を今も大事にしながら、子ども一人ひとりの歩幅に合わせた保育(=誰も置いてけぼりにしない保育・育つことを急かさない保育)に努めています。

保育体制

 よりよい保育につながるよう、物的環境だけでなく人的環境の充実に努めています。保育の主体はあくまで子どもと保育士ですが、園内外の専門的な知見を有する方々との協力関係も積極的に築いています。
 この他にも園で加盟している保育関連の諸団体の研修等もしっかりと活用して職員の資質向上に努め、重点課題については園内研修の場を設けて園全体で共通認識をもって解決に向けた方策を検討します。
 近頃はリモート研修も充実しており、これまで中々受講することのできなかった全国的な規模で活躍される講師のセミナーにも積極的に参加して日頃の保育に役立てています。

〔こども園でお世話になっている方々とその内容〕
コスモスポーツクラブ ○YYプロジェクト(ヨコミネ式)全般の実地指導(年少以上、月1回)
○体育の実地指導(2歳児以上、週1回)
○活動に関する保育士への助言
ヨコミネ株式会社 ○ヨコミネ式の活動に関する研修(主にオンライン)
リトミック研究センター ○リトミックの実地指導(2歳児以上、隔週1回)
○音楽に関する保育士への助言
作業療法士
長野県作業療法士会所属)
○いわゆる気になる子の発達に関する相談
○子どもとの関わり方、園での過ごし方についての助言
日本保育
チームマネジメント協会
○マネジメント分野における研修
○組織改善や職員育成に関する仕組みづくり
カワイ造形教室 ○造形教室の実地指導(年少以上、月1回)
○造形や絵画に関する保育士への助言

YYプロジェクト(ヨコミネ式)導入の目的と行動指針

 令和元年にYYプロジェクト(ヨコミネ式)を導入した保育を開始して以来数年が経過し、これまでずっと模索し続けてきた小市こども園らしい取り組み方を可視化できるよう、導入の目的と行動指針を整理しました。

導入の目的

(1)体を動かすことが好きになる。
(2)「できない」が「できた!」に変わる経験を通じて自信を育む。
(3)本人も気づいていない自分自身の可能性に気付き、憧れや目標を持って過ごす。
(4)就学後にもつながる良い習慣(座る・聞く)と集中力を無理なく身に付ける。

行動指針

No. 内容 説明
1 子どもの気持ちを尊重する 寄り添い、無理強いせず、やりたい気持ち・挑戦する気持ちが高まるよう、楽しく取り組める工夫をする。
2 子どもが取り組みやすい環境をつくる 目標の見える化や、段階に応じたグループ分けをし、安全で意欲的に取り組める環境をつくる。
3 個に応じたスモールステップで進める “1つの技の中にも8つの段階”を意識し、その子が理解できる言葉でポイントを押さえて伝える。
4 プロセス中心に褒める できてもできなくても、頑張っている姿や集中している姿に目を配り、褒めるところを探す。
5 一人ひとりにスポットライトをあてる 特定の子ばかりを主役にせず、一人ひとりの段階に合わせ、できたことや頑張ったことを皆で喜ぶ。
6 ひとつずつ定着させながら進める 体育で先を急ぐとケガにつながること、ワークで速さを競うと書き順の定着等を阻害することに注意する。
7 子ども同士の関係性を活性化する 子どもが主体となり、子ども同士で高め合えるような環境や場をつくる。

子どもたちの生活環境

概要

 小市こども園は昭和39年に隣接するお寺の本堂を借りて農繁期の季節託児所として開設されたのが始まりです。季節託児所当時の頃から、お寺は子どもたちが集まって楽しく過ごすことのできる遊び場として親しまれてきました。今でも月に一度はみんなで本堂に集まって手を合わせ、仏教が伝えてくれる大切なお話に耳を傾けています。
 こども園は住宅地の中にありますが、川や山が近く、公園も多数点在しているため自然に親しめる環境が身近にあり、天気の良い日はお散歩にもよく出かけています。
 園舎・園庭はともに傾斜に沿うように建てられています。大人にとっては少々厄介な坂かもしれませんが、子どもたちの体力増進には大いに貢献してくれているようで、『卒園までに逆上がり全員達成!』という成果にもつながっています。また、坂の上にあることで住宅地の中にありながらも常に見晴らしが良く、人目を気にせず子どもたちが伸び伸びと過ごせる環境となっています。

環境イメージ1
北園舎(奥)と南園舎(手前)の外観
環境イメージ2
こども園はこの坂の上にあります
環境イメージ3
普段の体操や行事の会場になる下のお庭
環境イメージ4
見晴らしが良く空を近くに感じる空間です
環境イメージ5
緑に囲まれ木陰の中でゆっくり遊べる上のお庭
環境イメージ6
上のお庭の脇には園用の畑もあります

保育室

 近年の保育需要の変化に伴い部屋割りを見直し、南園舎を3歳未満児棟、北園舎を3歳以上児棟としてそれぞれ使用しています。生まれて初めて集団生活に入る子が最も多い0・1歳児用の保育室については、ストレスなく過ごせるよう特に広くするよう配慮し、南園舎2階のフロア全体を割り当て0・1歳児が27名在籍した場合でも一人あたり4.31㎡の部屋面積を確保しています。(国の基準では一人あたりの面積が乳児室で1.65㎡、ほふく室で3.3㎡以上と定められています。)
 天候に関わらず毎日トコトコ歩ける広さがあるので、0歳児クラスでも早ければ年度の後半には園の坂道をしっかり歩けるようになり、当園で育つ子の特徴のひとつにもなっています。(0歳児、1歳児クラスの保育室は令和3年8月にリニューアルしました。(詳細))

0歳児保育室
0歳児 保育室
1歳児保育室
1歳児 保育室

日中の様子

養護

養護イメージ
ほふく室でのお友だちの様子

 多くの子どもたちにとって、こども園は生まれて初めて出遇(あ)い、参加する最も小さな社会です。その社会の中で子どもたちが安心して過ごせるよう、整った生活習慣を身に付けることのできる環境づくりに日々努めています。
 くつろいだ雰囲気の中、保育士や他のお友だちとのふれあいを通して、子どもたちはお互いの信頼を深め、良好な人間関係を構築していく力を身に付けていきます。子ども同士の無邪気な自己主張は時に「けんか」となってあらわれることもありますが、そういった経験の中からも保育士を介しながらお互いの関わり方のルール、社会性を学ぶことのできる、お互いが育ち合うことのできる生活環境の実現を目指しています。

徳育

徳育イメージ
月に一度、みんなでおまいりをしています

 徳育とは人格形成の営みのことを指しますが、この「徳」という字の由来は「こころが素直でまっすぐな様」をあらわしたところにあるといいます。まっすぐなこころを育てるには、草木や花々がまっすぐ育つのに太陽の光を必要とするのと同じように、光が必要です。
 仏教では仏様(ののさま)の智慧を光明として受け止めています。ののさまの智慧を保育理念の中にいただきながら、自分とお友だちを大切にする、更にはあらゆるいのちを大切にする温かなこころを持った子どもへと成長してくれるよう、毎日のふれあいを大切にしています。

知育

知育イメージ
毎年人気のマフラー編みの様子
知育イメージ
出来上がりはこんな感じです

 子どもにとってあそびは学び。子どもは体験を通して学びます。家庭生活とは異なる集団での生活を送る中、みんなとあそぶことで自分の思いを伝え、相手の思いを受け入れるといった経験を重ね、人間関係の基礎を育んでいきます。
 子ども達は、お絵かきや紙細工をはじめとする主活動での制作、運動会、お楽しみ会(3歳未満児対象)、生活発表会(3歳以上児対象)に代表される年中行事を通じて子どもたちは様々なことに興味を覚えていきます。子どもたち一人ひとりの中に芽生える好奇心を大切にしながら、考える事・表現する事・伝える事といった知的能力の向上につながる保育を心掛けています。
 これに加え、YYプロジェクト(ヨコミネ式)の一環で年少から読み・書き・計算のワークを少しずつ進めていきます。幼児期の集中力を考慮し、ワークの時間は長くても1回10分から15分程ですが、それでも毎日続けることで集中力が養われ、学びに向かう良い習慣が身に付いていきます。また、文字や数字に親しみ、絵本が自分の力でスラスラ読めるようになると、自分の力で自分の興味・関心をもっと広げていけるようになります。お散歩の途中で見かける平仮名や片仮名にも興味を示し、外の世界に対する関心も深まるようです。

〔ワークの目標(卒園までに)〕
 ・読み:本がスラスラ読め、内容や意味が理解できる
 ・書き:簡単な文章が書ける
 ・計算:数字の概念を理解し、簡単な計算を使って考えることができる

※あくまでも子ども一人ひとりの状況に合わせて進めます。何よりも「できる、たのしい、もっとやりたい!」となることが一番です。

体育

体育イメージ
園周辺は緑がいっぱいです

 沢山の自然に恵まれた環境の中、四季を通じた自然の中で丈夫な体づくりを目指し、天気の良い日には年齢を問わず近隣の山や川、公園へと積極的にお散歩に出掛け、自然に親しみながら光を浴びて遊び、足腰を鍛えます。
 こうした生活を通しながら得られる直に自然に触れて驚いたり感動したりする経験の積み重ねは、健やかな体を育むだけでなく、子どもたちの感性や情緒を豊かなものへと育くむ大きな糧になります。

 また、園で取り入れているYYプロジェクト(ヨコミネ式)の一環として、3歳以上児は毎日遊戯室で体育に取り組んでいます。(日々の活動にあたっては週に一度の体育教室を通じ、専門指導員からアドバイスを受けながら進めています。)
 活動を通じて健やかでしなやかな身体づくりを目指すのはもちろんのこと、体を動かすことは『子どもにとって最も達成感を味わいやすいもの』でもあります。運動を通して得られる達成感によって、子どもたちの中に芽生える自信を育みながら、何事にも挑戦できる力を育んでまいります。(体育教室の様子はこちら

体育イメージ
体育の様子(ブリッジ)
体育イメージ
体育の様子(逆立ち歩き)

生活発表会イメージ

 3歳以上児を対象に、知育や体育等、子ども達が日々の生活の中で積み重ねてきたものを発表できる場として『生活発表会 ~step by step~』を開催しています。行事名の副題は一日一日の積み重ねの中、スモールステップで少しずつ成長していく子ども達の姿から決定しました。
 発表の内容はクラス毎、その時々の担任の思いや子ども達の意見を尊重しながら決めますので毎年変動しますが、発表会に向けた準備や練習が始まると、クラスが盛り上がり熱気も生まれます。
 一人では難しいことでも、みんなと一緒なら頑張れる。準備から本番当日までの一連の経験が子ども達にとって価値あるものとなることを願って取り組んでいます。

生活発表会イメージ1
年少さんの創作劇
生活発表会イメージ2
年中さんのオペレッタ
生活発表会イメージ3
年長さんの体育(ブリッジ回転)
生活発表会イメージ4
年長さんの体育(跳び箱)

食育

給食イメージ
給食の一例(昼食と午後のおやつ)
給食イメージ
提供している給食は毎日展示しています。

 乳幼児期は、将来にわたって健康でいきいきとした生活を送る基本としての「食を営む力」の基礎を養う時期です。また、毎日の食事と午睡(お昼寝)は整った生活リズムをしっかりと身につけ、就学までに「学べる基礎」を育てることにもつながります。
 子どもたちは園での食事を通じて食べることの楽しさや箸の使い方、食事のマナー等を年齢に応じゆっくり学んでいきます。また、他にも料理作りや農作物の栽培・収穫といった体験を通じ、日々いただいているものに流れるいのちに目を向けてもらうきっかけづくりも行っています。

 当園では子どもたちの健やかな成長を願い、全園児完全給食を実施しています。(アレルギー等の疾患に対応した食事の提供も行っています。)
 市の献立に準じつつ、自園調理の良さを活かして子どもたちに提供するものは、毎月園内で行っている給食検討会や保護者の方々を招いて行われる試食会から寄せられた意見をもとに適宜見直しを図っています。
 温かくて、大人も子どももおいしく食べられる献立のおかげもあってか、好き嫌いのあった子も段々と色々なものが食べられるようになっていきますよ。もちろん福祉施設で出される食事ですので栄養バランスもバッチリです。

食育イメージ1
下の園庭脇のミニ畑
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この年はきゅうりを育てました
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上の園庭脇の畑
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育てるものは子ども達の話し合いで決まります
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畑は子ども達がしっかりお世話をします
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お泊まり保育では料理作りに挑戦(年長さん)

就学に向けた取り組みについて

 平成20年3月の保育所保育指針改訂により、「小学校との連携」に関わる指針が明記されたことに加え、平成27年4月には子ども・子育て支援新制度が開始されたことで、保育所等と小学校の接続に関わるより具体的な取り組みが求められるようになりました
 これに伴い、当園でこれまで取り組んできた就学に向けた活動を整理するとともに、長野市こども未来部及び長野市教育委員会主導の下行われている「幼保小連携会議」における検討内容を踏まえ、アプローチカリキュラムの策定を行っています。(策定にあたりましては当園在園児の主要な進学先となる長野市立松ヶ丘小学校の先生方のご協力を仰ぎながら行っています。)



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小市こども園

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